一般社団法人学術資源リポジトリ協議会では、以下の通り勉強会を開催します。
#本勉強会は、どなたでも自由に参加できます。日時:2015年4月25日 14時〜
場所:国立情報学研究所
20階講義室1 〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2−1−2主催: 一般社団法人学術資源リポジトリ協議会
共催:
科研費基盤研究(B)「非文献資料リポジトリによる機関横断的学術資源群形成 に関する研究」(課題番号24300310)
科研費挑戦的萌芽研究「多様な歴史的・文化的学術資料に対する水平・垂直検索 環境形成に関する研究」(課題番号25560140)
日本学術振興会 課題設定による先導的人文・社会科学研究推進事業「地域に現 存する学術資料を活用した地域学術観光創出に関する研究」
共催: 合同会社AMANE アイパブリッシング株式会社
定員: 先着40名
参加申込み方法: 氏名・ご所属を明記の上、info@repon.orgまでメールにてお申込みください。
*Facebookからも参加申し込み出来ます。
→ 公式FBアカウントはこちらからスケジュール:
1.ご挨拶・法人化のご報告
2.発表
タイトル:認識問題としての「資料学」
発表者:神奈川大学 日本常民文化研究所 越智信也
概要:
「資料学」は、主に人文科学系の学問において、これまで扱われることが少なかった、周辺諸学に関連する多様な資料を利用することが増え、新たに生じた課題を克服する必要から主張されるようになった。たとえば歴史学においては、ランケに端を発する文献史料中心主義的な考え方が見直され、近年ますます、周辺諸学に関連する考古資料・聞き取り資料(オーラルヒストリー)・写真資料・物資料等の多様な資料が用いられるようになった。それらを利用するための資料論的なアプローチが模索されている。
本報告では、これらの方法論的な動向を整理しつつ、「資料学」を新たに「認識問題」として主張することの可能性について検証したい。それは人文科学系の学問にとどまらない、学問の新しい可能性の模索としての意味を持つものと思う。
[発表者プロフィール]
越智信也、1960年生まれ。
所属:神奈川大学日本常民文化研究所
専門:日本中世史、歴史民俗資料学
著書・論文:『魚食文化の系譜』(共著、雄山閣、2009年)
「史料としての伝承巻物」(『歴史と民俗』24、平凡社、2008年)
「中世料理伝書と口伝」(『歴史と民俗』26、平凡社、2010年)
「『漁業制度資料調査保存事業』と日本常民文化研究所」
(『歴史と民俗』30、平凡社、2014年)
*なお、当日18時から懇親会を予定しております。お気軽にご参加ください。